海事代理士とは

海事代理士とは、他人の委託を受けて行政機関などに対し、船舶の登記や登録、検査申請、船員に関する労務、その他海事許認可などの手続きを業とする者であり、これを行うための国家資格を指します。

海事代理士と依頼主

海事代理士法第1条には「海事代理士は、他人の委託により、別表第1に定める行政機関に対し、別表第2に定める法令の規定に基づく申請、届出、登記その他の手続をし、及びこれらの手続に関し書類(その作成に代えて電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。)を作成する場合における当該電磁的記録を含む。)の作成をすることを業とする。」とされています。
海事法務限定となっておりますが、司法書士、行政書士と同様の手続きを行うことから、海の司法書士、海の行政書士と呼ばれています。なぜ、これらの職業とは別に海事代理士がいるかというと、海に関する法令が他の法令に比べて異なる体系であることに加え、海事法令の手続をするべき依頼者が、航海中で各種手続きを行えないケースが想定され、これに対応するための、代理人が必要であったからとされています。

登録人数

海事代理士はその資格を取得後、業務を行うために地方運輸局に登録することが法律で定められております。現在、登録されている海事代理士は約1400名といわれています。

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